イザナ×クリスマス ページ32
今日はクリスマス、一緒にお祝いをするはずだったイザナ様は急な用事が入り1週間前からウィラント城の方へ行き、こっちの城を空けている。
なるべく早く終わらせると言っていたけど、まだ帰っていないと言うことは中々終われないようだ。
イザナ様へのプレゼントは用意したけど渡すのは先になりそう。
イザナ様は毎年クリスマス前に一緒に買い物に行き欲しいのを買いなさいと言って私が選んだものをクリスマスプレゼントとしてくれる。
だからイザナ様が選んだプレゼントをもらったことが一度もない。
欲しいのを買ってもらえるのは嬉しいけど、やはり心のどこかでイザナ様が選んだものをもらいたい、なんて思ってしまう。
21時を過ぎ、あと3時間でクリスマスが終わる。
イザナ様もいないし、特にする事もないから今日は早めに寝る事にした。
コンコンコン
もう少しで眠れそう…という意識の中ドアをノックする音で現実に引き戻される。
イ「私だ、もう寝たか?」
『いっ、イザナ様?今開けます!!』
夢でも見ているのだろうか。
ベッドから飛び起きドアを開けるとそこには紛れもなくイザナ様が立っていた。
イ「珍しく早く寝るとこだったんだな」
『特にすることがなかったもので…あ!廊下は寒いので中にお入りください!』
イ「…じゃあ少し失礼するよ」
イザナ様を部屋に案内し2人で椅子に座ると、少し冷たいイザナ様の手が私の頬を包む。
イ「俺がいない間変わった事は?」
『特にないです。イザナ様手が冷たいですけど今帰城したばかりですか?』
イ「あぁ、Aの顔を見ようとそのまま来た」
ふっと笑ったイザナ様の顔を見て無事に帰城して安心したが何よりそのまま私の所に来てくれた事が嬉しかった。
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年4月16日 23時