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ヒサメ×薬 ページ24

『ヒサメ君、美味しいって評判の紅茶もらったんだけど一緒に飲まない?』


ヒ「本当に評判通り美味しいのか僕が試してあげるよ」


『ふふっ、じゃあ今淹れるね』



…ヒサメ君、紅茶に薬盛るけどごめんね!


ヒサメ君が普段から冷たいから、たまには甘いというか優しく接してほしいというか…だから、好きな人に甘えたくなるこの薬を試そうと決め、今から実行する…!


『はい、ヒサメ君どうぞ』


ヒ「…あぁ、ありがとう。あ、A悪いけど今日は砂糖入れたい気分だから持ってきてくれないか?」


『珍しいね?わかった。ちょっと待っててね』


砂糖を取りに行きそれをヒサメ君に渡すと「悪いね」と言って砂糖を混ぜた後カップを持ち紅茶を飲むのを確認し、私も自分用に淹れた紅茶を飲む。


『ん〜!私これ好きだな〜評判通りほんとに美味しい!』


ヒ「そうだね、まぁ悪くはないかな」


…ヒサメ君、半分位飲んだのに薬効いてないのかな?


それよりなんか…急にヒサメ君に触れたなってきた…。


ヒサメ君を見るとクスッと笑いながら「大丈夫?」と言われた。


『…ヒサメ君、隣行ってもいい?』


ヒ「なんだ、その感じだともう薬の効果が出たんだね」


え…?今、なんて…!?


ヒ「なんで僕に飲ませるはずだった薬入り紅茶を自分が飲んだのか不思議そうな顔をしてるね?答えは簡単だよ。砂糖を取りに行ってもらった時僕とAのカップをすり替えたからさ」


『なっ、なんで薬入ってるってわかったの!?』


ヒ「前にも言っただろ?僕はAの考えてる事はなんでもわかるんだ
(ま、本当はAに薬を渡したやつから聞き出したんだけどね)」


そうだったんだ…。薬が効いてるせいでヒサメ君の傍に行きたくて仕方ないけど、行くに行けないよなぁ…。


私の考えがわかったのかヒサメ君に「ほら、おいで」と隣に来るように言われヒサメ君の隣に座ると首筋に顔を埋めてきた。


『ヒ、ヒサメ君!?……ん!』


首に小さな痛みが走ったかと思うと今度はそこに噛み付かれた。


ヒ「Aの気持ちもわかるけど、僕に薬盛ろうとしたお仕置きはしないとね?」


お仕置きは困るけどそう言ったヒサメ君がかっこよく見えてキュンとした勢いで私から口にキスをするとヒサメ君は一瞬目を見開いて驚いていた。


『ヒサメ君でも驚くんだね』


ヒ「ふっ、余裕でいられるのも今のうちだよ」


Aのキスで火がついたヒサメにこの後たくさん愛されたAだった。

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作者名:ソラ | 作成日時:2020年4月16日 23時

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