【赤髪の白雪姫】短編集 (ページ21)

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ゼン×薬ページ21

『ゼン最近疲れてるみたいって言ったらこの薬もらったんだ。紅茶に入れても飲めるみたいだからこれ飲んでみて？疲れが取れるみたいだよ』

ゼ「(白雪かリュウにもらったんだろうな)
あぁ、ありがとう。さっそく飲むか」

Aに入れてもらった紅茶を飲むと急に身体中が熱くなるような感覚になった。

疲れが取れると言うより、この感覚＿＿＿

ゼ「…A、この薬誰にもらったんだ？」

『え？オビだよ？』

＿＿＿やっぱりあいつの仕業か。

『ゼン、大丈夫？』

ゼ「今はなんとか…Aはオビに騙されたんだよ。なんて言ってこれもらったんだ？」

『えっと…ゼンが忙しくて最近あんまり会えないんだよねって。疲れてるし仕方ないんだけどさって話してたらいい薬あるよって言われてもらったの』

あいつ、きっと面白がって渡したに違いないな。

ゼ「はぁ…ったく。Aがもらったのはその…俗に言う…そういった薬だ。」

俺が言いたい事がわかったのか、顔を一気に赤くさせるA。

『え！？そうなの？ご、ごめん！知らなかったとは言えそんな物をゼンに…』

ゼ「気にするな、オビのせいだ。あいつ明日しばいてやる。…あとその…さすがにそろそろ正気でいられる自信がないから…部屋に戻ってくれるか？」

時間が経つにつれ効果が効いているようだ…まずいな、これ以上Aといると…

すると、あろうことかAは俺の手を握りしめた。

ゼ「なっ！？」

『ゼン、1人で無理しないで？私がいるでしょ？』

ゼ「…いや、薬盛られた状態だ…いつもと違って何するかわからんから、それは…」

『…私のせいでもあるから、ね？』

こんな状態でAに触れたくないから断ったがAがいいと言ってくれたら、もう抑えが効かなくなった。

ゼ「…どうなっても知らないからな」

Aside

薬の効果でいつもより余裕がないゼンだけど、いつもと違ったゼンにドキドキしてしまう。

私が集中していないのに気付いたのか「余裕そうだな」と言って意地悪そうな顔をしたゼン。

『えっ、違う！そんなつもり…んんっ！』

ゼ「…はっ、A…愛してる…」

『…私も…』

そしてこの後ゼンの気がすむまでたくさん愛された。

＿＿＿次の日

オ「おはようございまーす」

ゼ「オービー！おまえと言う奴はー！！！」

オ「えっ？えっ？」

宣言通りゼンにしばかれたオビだった。