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★ヒサメ×キス ページ18

『あの、ヒサメ様…!』


ヒ「ん?なんだい?」



私が呼べば何をしていても必ず返事をしてくれる私の旦那様。


今だって机に向かって山積みになった書類に目を通しては忙しそうにしていた。


そんなヒサメ様はあまり私に触れようとしない人でキスだって数えたくらいしかしていない。


私としてはもう少し触れ合うことをしてほしいと思っている…。


だから今ヒサメ様に自分からキスしてほしいとお願いしようとした。



『あの、ヒサメ様…き、きっ………今日は天気がいいですね。』


ヒ「…そうだね」



やっぱり言えない。はしたないと思われたくもないし。



『あはは…お仕事の邪魔してすみませんでした』



ヒサメ様からしないと言う事はあまり触れ合う事が好きじゃないのかもしれない。


これ以上仕事の邪魔をしては悪いと思い立ち去ろうとするとヒサメ様に手を掴まれた。



『ヒサメ様…!?』


ヒ「君の用事を済ませず行っていいのかい?」


『えっ?』



次の瞬間、ヒサメ様にキスされた。


ヒサメ様の整った顔が私から離れると彼はニヤっと笑った。



ヒ「そんなに僕にキスしてほしかったの?」


『…!なっ、なんでわかったんですか?』


ヒ「君が何を考えてるかなんて僕にはお見通しだよ。」


『〜〜!!ヒサメ様には敵いません…』


ヒ「僕に勝とうなんて思わない事だね」


『…ヒサメ様はどうして私とあまり触れ合ってくれないのですか?』



意を決して尋ねてみると、一瞬目を丸くしたヒサメ様だがすぐに余裕のある笑みを浮かべていた。



ヒ「あまりガツガツするのは僕の意に反しているからね。でも君が望むならいくらでもしてあげるよ」



やっぱり私と違って余裕があるヒサメ様…。



『そんなヒサメ様も素敵です…!』



ヒ「ははっ、そんな事言うのなんて君くらいだよ。
まぁ、妻に寂しい思いをさせて悪かったね。
今夜は可愛がってあげるからね?___A」






___その夜たくさん愛されて、ヒサメ様にはやっぱり敵わないと思うAだった。

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作者名:ソラ | 作成日時:2020年4月16日 23時

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