【赤髪の白雪姫】短編集 (ページ15)

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★ミツヒデ×キスページ15

休みの日城下に行っていたミツヒデが見知らぬ女の人と抱き合っていたのを見た、とたまたま買い出しに行っていた白雪に聞かされて私は呆然としていた。

とりあえずミツヒデ本人に確認するために部屋に向かう。

『…で、白雪が見た事は本当なの？』

ミ「あ、あぁ…本当だ」

罰が悪そうな顔をするミツヒデ。

ミ「でもな、違うんだ。たまたまなんだ」

『…どう言う事？』

ミ「その女性が転びそうになったのを抱きとめたんだ。
貧血気味だったらしくて、少しの間支えていたから側から見たら抱き合っているように見えたんだろう。
その時のを白雪は見たんだ。
やましい事なんて断じてないんだ…」

ミツヒデは嘘をつくような人ではないので本当なんだろう。

『そう、だったんだ。…勘違いしてごめんね？』

ミ「いや、いいんだ。わかってもらえれば」

そう言って優しく抱きしめてくれるミツヒデ。

『ミツヒデは浮気とか器用に出来る人じゃないもんね』

ミ「俺はしないぞ。Aしか見えないからな。」

『…ありがとう』

ミ「なんだ、照れたのか？」

『うるさい』

ミ「ははっ、Aはかわいいな」

『もう！』

ミ「…なぁ、さっきのはAが嫉妬したって事か？」

『…そうですよ』

恥ずかしくて俯くと、おでこにキスされた。

ミ「Aに嫉妬されるとなんか嬉しいな」

『…ねぇ、なんで口じゃなくておでこなの？』

ミ「え？いや、深い意味はなかったが…そ、そのなんだ…なんとなく口にするのは緊張するからな…」

顔を赤くしながら言うミツヒデがミツヒデらしくて私は好き。

だから今度は私から口にキスをすると案の定驚いた顔をするミツヒデ。

ミ「えっ！？A？」

『ふふっ、ミツヒデ好きだよ』

＿＿＿ミツヒデはまだまだ照れ屋だなと思うAだった。