【赤髪の白雪姫】短編集 (ページ11)

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ヒサメ×独占欲ページ11

私は山賊に襲われているところを助けてもらったのがきっかけで、セレグ騎士団副団長のヒサメ様に一目惚れした。

ヒサメ様には、「たまたま通りかかったから助けたにすぎない」と冷たくあしらわれたが、私は彼に近付きたい一心で通常騎士の人しかいないセレグ騎士団基地にお手伝いとして週に数日通っている。

私がヒサメ様に恋しているのはヒサメ様本人をはじめ騎士団の人は全員わかってるんじゃないかなってくらい知れ渡っている。それもあって騎士団の人とも仲良く過ごせている。

団員1「Aちゃんが来てくれると正直助かるよ～今日もありがとね」

『こちらこそありがとう。ヒサメ様に会えなかったのは残念だけど仕方ないよね～』

夕飯の支度を終え私は帰る時間となっていた。

団員2「副団長は昨日から出かけて今日帰ってくるけど何時になるかわからないしな」

『週に数回会えるのが私の楽しみだからね～』

団員2 「副団長に会えない時は俺が相手してあげるよ～！Aちゃんなら俺大歓迎だよ！」

『えー、私副団長一筋だから遠慮しておくね』

団員3「ははっ、振られてやんの～」

ヒサメ様に会えるのが1番の楽しみだけど、団員達と過ごす時間も楽しいものになっていた。

するとそこへ私が会いたかった人が現れた。

ヒ「Aはほんとに僕の事が好きなんだね」

『えっ！？ヒ、ヒサメ様！？おかえりなさい！』

団員達「(…あっ、今の聞かれてたらヤバイかも…)副団長、お疲れ様です！！！」

ヒ「やぁ、少し前に戻ってね。Aがいると聞いたからここに来てみれば…何やら楽しそうな会話が聞こえてきてね」

『今日はお会いできないと思ってたので嬉しいです！』

ヒ「それはよかったね。今日はもう帰る時間だろう？僕はこの後まだやる事があるから門までだが送るよ」

するとヒサメ様は団員達といた私の手を引き私の肩を抱き寄せた。

『えぇっ！？ヒサメ様！？』

ヒ「ふっ。じゃあ君達、あとは任せるよ」

団員達「わかりました。」

Aとヒサメが部屋から出たのを確認した団員達。

団員1「…副団長って意外と独占欲強いんだな」

団員2「そうだな…俺、副団長に睨まれたもん」

団員3「じゃあなんでAちゃんの気持ちに応えないんだろうな？」

団員1「あれだ…きっと自分に恋してるAちゃんの反応を楽しんでるんだよ」

団員2「あー、なるほど…」

この日初めてヒサメの独占欲を知った団員達であった。