あなたが好き【赤髪の白雪姫】 (ページ6)

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野草園で作業をしていた白雪とオビ。

白「よし！これで終わりっと！ありがとうオビ。おかげで早く作業が終わったよ。」

オ「どういたしまして。ところで主達、兄殿下の呼び出し終わったのかね？」

白「どうだろうね？こっちの作業も終わったし、待機って言われてたけど気になるなら様子見に行ってみたら？」

オ「そうだね～ちょっと行ってみるかな！お嬢さんまたね！」

白雪と別れてオビはゼンの所へと向かった。

花が綺麗に手入れされている庭園を歩きながらゼンの所へ向かっているとベンチに座っている1人の女性を見つけた。

通り過ぎる事も出来たが、その女性がなんだか寂しそうに見えて気になったオビは近づいて話しかけた。

オ「大丈夫ですか？どこか具合でも悪いですかい？」

『…え？…レ…、…？』

考え事をしていたため、人が近づいてきたのに全く気付かなかったAはびっくりして声のする方を見た。

そしてその声の主を見てAは目を見開いた。

オ「はい？今何か言いま…」

Aが発した声が小さくて聞き取れなかったオビはなんと言ったか聞き返そうとしたが、Aが抱きついてきた事により遮られた。

オ「えっ？ちょっ、ちょっとお姉さん、どうしたんですか？」

抱きつかれた事にびっくりし、とっさに引き離そうとしたオビだったが、Aが泣いている事に気付いてその手を止めた。