あなたが好き【赤髪の白雪姫】 (ページ49)

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49 オビside ページ49

『あ、そういえばオビさん今帰って来たの？』

オ「あぁ今ちょうど帰って来てさ。なんか騒ぐ声が聞こえて主に頼まれて見に来たんだ。あ、主に何があったのか報告に行かないと。」

『あ、じゃあ早く行かないとね。私も戻るから。
』

オ「…戻るってどこに？」

『え？…じ、自分の、部屋？』

オ「…。」

『…。何か…？』

オ「足、つまずいた時捻ったんでしょ？さっきっから右足庇ってるよね？」

『…おっしゃる通りです。』

こりゃ歩くのが辛そうだな、と思いA嬢を薬室に連れて行くため彼女を抱き上げた。

『え？！オビさん！？』

オ「歩くのも辛そうだからね、この方が早いでしょ。」

『でもこの格好は…』

抱き上げられたのが恥ずかしがるA嬢。

とりあえず早く薬室に連れて行かないとな、と思い捻ったであろう右足を軽く握る。

『……いっ！』

オ「痛いでしょ？わかったら大人しくしててね～このまま行くからね。」

そう言って俺はA嬢を連れて薬室へ向かった。

A嬢は申し訳なさそうに「お願いします…」と言いながら顔を赤らめていた。

まったく、無理しようして。悪化したらどうするんだか。

それに顔赤くして…こっちもそんな反応されたら期待しちゃうよ、まったく。

途中で兵士にさっきの出来事と薬室に行く事を主に伝えておくように頼んだ。

※商人のトムさん
アニメ版の3話に門番に身分証を見せたおじいちゃんを採用しました。
名前はなかったので勝手に私が名付けました。