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午後から厨房に入り夕方の休憩の時にたまたま白雪とリュウに会った。
そこで昨日寝てしまった事のへの謝罪とポプリをくれた事へのお礼を告げた。
『あのさ、白雪昨日の事でちょっと聞きたい事があるんだけど…。』
リュ「じゃあ白雪さん、おれ先に薬室に戻るから話終わったら来てね。」
白「あ、はい。わかりました。」
リュウは1人で薬室に向かった。
『リュウ、わざわざ気を遣ってくれなくてもよかったのに。』
白「リュウは優しいからね。それで話って?」
『あのさ、昨日私寝た後の記憶があまりなくて…私を部屋まで運んでくれたのって誰だっのかなって。ミツ兄?』
白「ううん、オビだよ。私も兵士に頼むか迷って、とりあえずゼンの部屋に行ったの。そしたらオビがいたからオビに頼んだんだよ。(オビが自分で運ぶと言った事は一応秘密にしておこう…。)」
『…!オビさんだったんだ。じゃあオビさん見付けたらお礼言わないと。教えてくれてありがとう。』
白「いえいえ。オビは今日私の護衛で薬室にいた
からもうそろそろゼンのとこに戻ると思うよ。」
『そっか、わかった!じゃあ私まだ仕事残ってるから、またね!』
白「うん。またね!」
白雪と別れ休憩時間が終わった私は厨房に戻ったが、残りの仕事が少し長引き終わったのは夜だった。
こんな時間だし、今からオビさんのとこに行くのも不謹慎だよな〜。仕方ない、明日にするか。
そう思い私はオビさんに会うのをやめ、自室に戻る事にした。
自室に向かう途中、ちょうどいい事に角を曲がったらゼンとオビさんが歩いて来た。
オビさんは私を見た後、一瞬気まずそうな顔をしたような気がした。
ゼ「おう、Aお疲れ。今終わったのか?」
『うん。ゼンもオビさんもお疲れ様。2人でどこか行ってたの?』
少し汗をかいている2人に聞くと、
ゼ「あぁ、オビと稽古してたんだ。な?オビ。」
オ「えぇ。主がどうしても俺と稽古したいって言うからしてたんですよね。」
ゼ「おまえが暇そうだったからだ。」
『そうだったんだ。あ、オビさん。今ちょっといいかな?』
オ「ん?なんだい?」
ゼ「オビ。今日はもう終わりだからAと話終わったら部屋に戻っていいからな。俺は先に戻るかな。」
オ「え?はぁ、わかりました。」
『あ、ゼン!ありがとう。おやすみ。』
ゼ「あぁ、おやすみ。」
そう言ってゼンは私とオビさんを残して自室へ向かった。
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年3月30日 16時