あなたが好き【赤髪の白雪姫】 (ページ37)

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昼間、薬室に行き白雪と夜会う約束をしたけど、まさかオビさんが一緒だとは思わなかったから目が合った時、正直驚いた。

特に会話もせず出て来ちゃったけど、態度悪かったかな…。

夜になり、白雪の部屋に訪れる。

コンコンコン

『白雪、Aだけど。』

白「はーい、いらっしゃい。どうぞ。」

私は白雪の部屋に入った。

『夜、白雪の所に行くって言ったら仲良いコックの友達が差し入れ作ってくれたの。よかったら食べて。』

私は持ってきたお酒とおつまみを出した。

白「わ～ありがとう。おいしそうだな～。」

白雪はこれ美味しい！と言いながら食べていた。

白「そういえば、私に何か話があったの？」

白雪に言われ、私は意を決して話した。

『うん。あのさ、私白雪に謝らないといけないなと思って。』

白「私に？」

白雪は見当がつかないと言う顔をしていた。

『うん。実は私、＿＿＿オビさんの事が好きなんだ。』

白「えぇ？Aさんがオビを！？…そうだったの？！でも、それで私に謝る事と何か関係が？」

『うん。ユリカナの武術大会でもらった賞品白雪にあげてたでしょ？それを見て私白雪に嫉妬したみたいで。』

白「あの時…。」

『そう。私いつからなのか、はっきりはわからないけど、オビさんの事が前から気になってたんだと思う。オビさんが他の女の人と仲良くしてるのを見てモヤモヤしてしばらく経って。自分からしばらく避けたりしてたくせにさ。さっきゼンに会った時、白雪が他の男の人と仲良くしてるのに嫉妬するか聞いてさ。あぁ、やっぱり私嫉妬してる、オビさんの事が好きなんだ、って思ったの。』

白「そう…だったんだ。なんかごめんなさい…。」

『ううん、白雪は悪くないから謝らないで。私が勝手に嫉妬してただけだから。自己満だけど、ちゃんと白雪には言っておきたかったの。』

そう言うと白雪は「わかった。」と言った。

白「…あの、ところでさっきの話しでゼンに嫉妬するかを聞いた話って…」

『ん？あぁ、好きな人が異性と仲良いのに嫉妬するか確かめたくてゼンに聞いたの。そしたらゼンってば真っ赤になって時と場合によるって言ってたよ。』

そう言うと白雪は照れたのか両手で顔を覆った。

その後私達は白雪とゼンの出会った頃の話や、最近あったことなど話しながら楽しく過ごしていた。