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ミツ兄に好きなのか聞かれて自分でも今顔が赤いだろうなと思いながら、
『…!ちっ、違うよ!自分でもまだよくわからないけど、…でも多分気になってるんだと思う。だからモヤモヤするのかも。』
ミ「そうか、オビをか…。俺はこういう話は上手くなんて言えばいいのかわからないから相談相手になれないかもしれないが、話ならいつでも聞くからな?」
『うん、ありがとう。一応木々姉には私から言うね。』
ミ「わかった。聞かれたらAから言うって言ってたと伝えておくよ。」
ミツ兄に言われてやっぱり嫉妬だったんだなと改めて思った。
オビさんがわざわざ白雪にあげたのはなんでだろう?
ゼンと付き合ってるにも関わらずあえて白雪にあげた理由。
付き合ってるのを知ってるから特に深い意味はなく渡せたから?
それとも…白雪の事が好きだから…?
ミツ兄には好きではないが気になっている、と言ったものの、ここまで悩むと言うことはもう好きなんじゃないかと自分でも思ってしまう。
その後はミツ兄といつものように他愛もない話をしながらお城に帰った。
___馬車の中___
白「ミツヒデさんとソラさんはやっぱり仲が良いんだね。」
ゼ「まぁそうだな。昔からミツヒデと木々には懐いていたからな。それに懐っこいから年上に可愛がられる事が多いしな。」
白「そうなんだ。なんかミツヒデさんってお兄さんみたいだもんね。」
ゼ「あんな心配性な兄がいたらそれはそれで大変だな。」
ゼンと白雪の会話を木々は聞いていた。
オビは興味なさそうな顔をして窓の外を見ていたが、後ろから馬でついてくる少し離れたところにいる2人を見ている事に木々は気付いていた。
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年3月30日 16時