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後ろに振り向くと案の定怒ったゼンと苦笑いをする3人がいた。
ゼ「勝手に行き先も告げずに行動するな！露店を見に行ったAは中々来ないし、ちょっとその辺見て来ると言ったオビも来ないし、何かあったんじゃないかとミツヒデ達が心配してたんだぞ！」
『ごっ、ごめんね、露店見てたら変な男の人に絡まれちゃって…オビさんが助けてくれたから何もなかったんだけど！そして大会に飛び入り参加出来るからオビさんが参加する事になって今に至ります…。』
ゼ「お前らなぁ…！」
白「まぁまぁゼン、無事に見つかったんだしいいじゃない？それよりほら、オビ決勝に出るみたいだよ。」
私に説教をしていたゼンを白雪が止めてくれた。
ミ「相変わらずオビは身軽だな〜どこで身につけたか気になるよなぁ。」
木「書類とかそっちの仕事も今みたいに活き活きとこなしてほしいもんだね。」
ゼ「まったくだな。＿＿＿おっ。」
司会「そこまでー！勝者ナナキ選手ー！優勝はナナキ選手ー！」
飛び入り参加したのにオビさん優勝しちゃうなんてすごい、やっぱり強いをんだなぁ。
オ「あっれー、主達も見てたんですか？優勝してきましたよ！ほら賞金！」
オ「おまえな！さっきAにも言ったが…」
オ「お嬢さん！＿＿こいつはあんたに。賞品、異国の髪飾りだって。俺が持ってても仕方ないからあげる。」
ゼンの話を無視してオビさんは白雪に髪飾りをあげていた。
…なんでだろう、少しモヤモヤする…。
オ「んじゃ賞金でパーっと飲みましょうよ！」
木「馬どうするわけ？帰り。」
オ「つないでもらって、馬車の上で寝ます。」
ミ「落ちるぞ、それ。」
オビさんの賞金でまた皆でご飯を食べる事になり、ゼンはわざと「賞金使い果たしてやる」とか言ってオビさんに意地悪をしていた。
＿＿＿＿＿＿
木「…ミツヒデ、ちょっと。」
ミ「ん？どうした、木々？」
木「あのさ、＿＿＿、＿＿＿。いい？」
ミ「…あぁ、わかった。俺はかまわないよ。」
この時の木々姉の計らいが私にとって助かる事になった。それがわかったのは夕飯を食べて帰る時だった。
＿＿＿＿＿＿
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年3月30日 16時
