26 ページ26
白「城下に行くのかと思ったらユリカナだったんだね。」
ゼ「あぁ、休暇らしく遠出をしようと思ってな。」
ミ「舞台やら闘技が好きな街らしいぞ。」
『なるほど、だから賑やかなんだね〜。』
木「先にご飯にしようか?」
オ「いいですね〜そうしましょう!」
私達は近くのお店に入った。
木「白雪チーズ平気だっけ?」
白「はい、好きです。」
ミ「好き嫌いといえばゼンは昔牛乳飲めなかったよなぁ。」
『あぁ、たしかに。好き嫌いはよくありませんよってよく怒られてたよね。』
オ「牛乳?!ぶはっ、主…ダメだ、ぶはは!」
ゼ「笑うな!昔だ昔!ミツヒデ!A!余計な事言うな!」
ミツ兄によって恥ずかしい過去をサラリとバラされたゼンにオビさんは笑いが止まらないようだった。
ご飯を食べた後、街を歩いていると木々姉が剣の試合が見たいと言い、ゼンと白雪を2人にしようというミツ兄の計らいで、4人で向かった。
『ミツ兄、私あそこの店ちょっと見たいから後からそっちに向かってもいいかな?』
ミ「あぁ、わかった。1人で大丈夫か?」
『うん、大丈夫!またあとでね。』
剣の闘技場へ向かう途中気になるお店を見つけたので、ミツ兄に断りを入れて私はその店に向かった。
装飾品がたくさん並ぶ露店を見たかった私は目移りしていた。
料理をするのが仕事のためいつも指輪やブレスレットを付けっぱなしにしていられないのが惜しいよな〜。
そんな事を考えていると後ろから声をかけられた。
「お姉さん1人?一緒にご飯でも行かない?」
知らない男性に声をかけられたが、穏便に済ませたかったので、引きつりそうになりながらも笑顔で答えた。
『今別行動してる連れがいるので遠慮しますね。』
そう言ってさりげなく離れようとしたが男性は、
「じゃぁその連れが戻ってくるまで行こうよ。おすすめの店があるからさ、ねっ?行こっ!」
と言い、無理矢理手を掴まれ、どう逃れようかと考えていると、
オ「悪いね〜この人、俺の連れだから。だから他当たってくんない?」
私の手を掴んでいた男性の手を捻り上げ、私はオビさんに引き寄せられ彼の腕の中にいた。
捻り上げられた手が痛かったのか男性は、
「いてててっ、チッ、わぁったよ。」
と言って人混みの中に消えていった。
116人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ソラ | 作成日時:2020年3月30日 16時