あなたが好き【赤髪の白雪姫】 (ページ20)

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20 オビside ページ20

『そういえば、さっき庭園で私が泣いてた事。ゼン達に言わないでくれてありがとう。なんとなくオビさんは言わないでくれるかなと思ってたけどね。』

オ「ん？あぁ、なんとなく言わない方がいいかなって思ったからね。どういたしまして。」

『話してるとオビさんって、しっかりしてないようで、実は周りをよく見てるよね。』

オ「ははっ！どうも。これでもしっかりやってるよ？」

『ふふっ、そっか。オビさん、私が言うのもちょっとおかしいけど、これからもゼンの事よろしくね。ゼンにはオビさんの力が必要なはずだから。』

そう言われて一瞬俺は目を見開いた。

俺が考えている事を見透かしているのか、そう言われた。

オ「わかりました、A嬢。」

『ありがとう。さっ！明日もある事だし、ミツ兄来ないけどそろそろ2人を起こそうか！』

オ「そうだね。」

そう言って俺に背を向けて部屋に戻るA嬢。

＿＿＿A嬢、さっき俺の事周りをよく見てるって言ったよね？

じゃぁ気付いてるかい？

昔の恋人の話をした時、無意識かはわからないけど胸の辺りに手を当ててた事。

そして庭園で泣いてた時も同じ事をしていた事に。