あなたが好き【赤髪の白雪姫】 (ページ15)

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『私もオビさんと同じ事を思ってたけど、白雪さんって心が広いですね。ゼンが逆の立場だったら絶対嫉妬してそうなのに。なんかゼンに白雪さんは勿体ない気がしてきました。』

白「そ、そんな事ないです！あ、私とゼンの中をご存知だったんですか？」

『はい、先程知ったばかりですが。ゼンが紹介したい程の人だからきっとそうなのかと思ったので。聞いただけなのにゼンったら真っ赤になってて。それくらいで赤くなるなんてまだまだ子どもですよね。』

私が面白おかしく言ったら案の定ゼンが赤くなりながら怒ってきた。

ゼ「A！いちいち白雪にそこまで言うな！そしていつまでも子ども扱いするな！」

木「ゼン、その顔で言っても説得力ないよ。」

ミ「ははっ、ほんとだな。」

オ「主ももうちょっと大人になった方がいいですよ～。」

ゼンは皆にからかわれていた。さすがに皆に言われたゼンは何も言えないようだった。

ミ「そういえば庭園でオビに会ったんだって？ハルカ侯爵のところに長居しなかったのか？」

『行ったら忙しそうだったから挨拶だけしてそのまま出てきたんだ。暇になっちゃって久しぶりだったしお城の散策してたら庭園で会ったんだ。』

ゼ「そうだったのか。時間が取れるように手配してやればよかったか。」

『ううん、大丈夫だよ。お城にいればいつでも会えるんだし。』

私達の会話に白雪さんとオビさんは微妙な顔をしていた。

オ「え？A嬢ってハルカ侯爵と仲良いの？」

『？仲が良いと言うかまぁ普通？この歳でいつまでもお父さんっ子でもないからね。』

オ、白「「お父さん！？」」

2人のハモり具合いと大きな声に私はびっくりした。

『え？そんなに驚く事なの？あの人独身ですとか言ってるの？』

訳がわからなくてゼン達を見ると皆微妙な顔をしていた。