大空555 ページ8
Noside
「で？何の話だ？死にぞこない。死してなお空気も読めんとは……残念さでは随一の解放者ってことで後世に伝えてやろうか」
「��残念でウザいミレディ・ライセンの大迷宮攻略本��っていう本でも書いて、世間に売ろうかな？」
「ちょっ、やめてよぉ〜、何その地味な嫌がらせ。ジワジワきそうなところが凄く嫌らしい。ってか、攻略本はマジで止めて。しょうもない奴らが調子に乗って来そうなんだけど？」
「仮に来たとしても、お前ならおちょくりまくるだろうが。で？ ��クソ野郎共��を殺してくれっていう話なら聞く気ないぞ？」
ハジメの機先を制するような言葉に、何となく苦笑いめいた雰囲気を出すミレディ・ゴーレム。
「言わないよ。言う必要もないからね。話したい……というより忠告だね。訪れた迷宮で目当ての神代魔法がなくても、必ず私たち全員の神代魔法を手に入れること……君の望みのために必要だから……」
「……��ナッちゃん��もとい��ナイズ・グリューエン��の空間に関する神代魔法を手に入れたとしてもか？」
カエデはそう尋ねた。
ナイズ・グリューエンがカエデの憤怒と似たような神代魔法が使えることを予想できた。
だから、次の目的はそのまま【グリューエン大砂漠の大火山】を目指すつもりだった。
「ありゃりゃ……。ばれちゃったか……。ナッちゃんが空間魔法の使い手だってことを……。」
「それで？神代魔法を全部手に入れたら、空間魔法でもできないこともできるって言うの？」
「そうだよ……。7つの神代魔法を手に入れたとき……君たちの常識を超えるあの魔法が手に入る……」
香織の質問にミレディは意味深な言葉を言った。
それ以上は教える気は無さそうだ。
「全部ね……なら他の迷宮の場所を教えろ。失伝していて、ほとんどわかってねぇんだよ」
「あぁ、そうなんだ……そっか、迷宮の場所がわからなくなるほど……長い時が経ったんだね……うん、場所……場所はね……砂漠の中央にある大火山��忍耐の試練、グリューエン大火山��…西の海の沖合周辺にある��狂気の試練、メルジーネ海底遺跡��…教会総本山��意志の試練、神山��…東の樹海にある大樹ウーア・アルト��絆の試練、ハルツィナ樹海��…そして最後は…以上だよ、頑張ってね」
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