逆行した2人と刀剣達は異世界に召喚された６ (ページ16)

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大空559 ページ16

Noside

＂サリナ・ジッリョネロ＂。
その名前を聞いて、カエデはさっそくミレディに尋ねた。

「おい。そいつ、左目の下に五弁花のマークがあるんじゃないのか？
それと相手の心を見透かす能力や未来の予知能力を持っているはずだ」

カエデの言葉にミレディは心底驚いたように言った。

「……驚いたよ。確かに君の言う通り、サリナ姉は左目の下に五弁花のマークがあるし、魔法とは違う不思議な力を持っていたよ。
何？もしかして、知り合い？」

「ステラっていう女については知らないが、ジッリョネロの家系の女はお前のすぐ前にいるだろう。」

「えぇー！？君がサリナ姉の子孫！？」

「はい、ヨミ・ジッリョネロと申します。」

そう言うカエデの脳裏には、ジッリョネロファミリーのボス、ユニの姿が映った。
彼女もまた、未来予知の能力を待っていた。
カエデの言葉を聞き、ハジメや香織はカエデに関するだということをなんとなく察した。

「ふぅん。ってことはもしかして君たちの故郷って地球なの？」

「あぁ」

カエデが頷くとミレディは黙った。
おそらく、自分の仲間と同じ故郷の者たちが現れたことに思うところがあるのだろう。

「あの……そのサリナさんという方はどんな方だったのですか？」

すると、おずおずとシアが手を上げた。
＂未来視＂の固有魔法を持つ彼女としては、似たような能力を持つサリナという女性のことが気になるのだろう。
その質問にミレディは今までのウザさがなりを潜めたのか、懐かしむように話した。