逆行した2人と刀剣達は異世界に召喚された３ (ページ46)

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大空499 ページ46

Noside

「貴様らは薄汚い＂ピッー＂共だ。この先、＂ピッー＂されたくなかったら死に物狂いで魔物を殺せ！今後、花だの虫だのに僅かでも気を逸らしてみろ！貴様ら全員＂ピッー＂してやる！わかったら、さっさと魔物を狩りに行け！この＂ピッー＂共が！」

10日後
樹海の中、凄まじい破壊音が響く。
野太い樹が幾本も半ばから折られ、地面には隕石でも落下したかのようなクレーターがあちこちに出来上がっており、更には、燃えて炭化した樹や氷漬けになっている樹まであった。

この多大な自然破壊はたった2人の女の子によってもたらされた。
そして、その破壊活動は現在進行形で続いている。

「でぇやぁああ！！」

裂帛の気合とともに撃ち出されたのは直径1メートル程の樹だ。
半ばから折られたそれは豪速を以てユエへと飛翔する。

「……＂緋槍＂」

それに対して豪炎の槍が巨大な質量を物ともせず触れた端から焼滅させていく。
砲弾と化した丸太は相殺され灰となって宙を舞った。

「まだです！」

シアが走ってきたかと思えば、直後、隕石のごとく天より丸太が落下し、轟音を響かせながら大地に突き刺さった。
バックステップで衝撃波の範囲からも脱出していたユエは再度、火炎の槍を放とうとする。