虹空497 ページ41
［Noside］
「…ハジメがあなたたちを救った。素直に喜べばいい」
「ハジメさ〜〜ん！ありがとうございまずぅ〜！！絶対に放しません！！」
「それはダメ！！ハジメ君は渡さないよ！！」
「ん、ハジメは渡さない…！！」
騒ぎながらも外に出て集落を出る。
カエデとハジメはこれからの事を話し合い、そして次の日…
「これから大樹へ向かうまでの十日間、お前らには戦闘訓練を受けてもらう」
「……え…えっと…」
「な…なぜそのようなことを…？」
「俺達がお前達を守るのは大樹への案内が終わるまでだ。その後のことは考えているのか？」
「それはまだ…」
「お前達は弱い、悪意に対して逃げる事しか出来ない。
そんな中、
このままだと間違いなく全滅。せっかく無駄に拾った命も無駄に散らす事になる。それでいいのか？」
「……そんなの…いいわけ…ありません…」
「なら、答えは簡単だ。強くなればいい」
「約束までの十日間だけ手助けしてやる。さぁどうする」
ハジメとカエデの言葉にハウリア族達は顔を見合わせて頷きあい…
「やります、私達に戦い方を教えてください！！」
「よし、早速やるぞ。
シアはユエによる魔法訓練がある、なので残りは俺と師匠とスクアーロさんが担当する」
「怪我しても安心しろ。優秀な治癒師が二人もいるからな」
「うーん、程々にして欲しいですが…あ、お料理等もお任せ下さいね！」
ヨミがそう言ったあと、武器を配ったが…何故かその武器を見てハウリア族は引いていた。
理由を聞くと武器が鋭くてこれで斬られたら痛いに決まってる、と言った
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