虹空419 ページ15
[Noside]
「ハジメ君…(お願い、勝って…!)」
「!……勝負が、着きました」
香織が祈るように手を組んだのを見てハジメ達を見たヨミはそう呟いた。
その言葉に反応する前に人型ヒュドラが絶叫を上げながら爆発。勝った、と喜ぶ顔を浮かべたのは一瞬、ユエがハジメの名前を呼ぶ。
「ハジメッ!」
「ハジメ君!?」
ヨミは宗三達にカエデに肩を貸すように言ってから香織の後を追うようにハジメの元へ。
「…どうやら、魔力切れのようですね」
「よかった…」
「神水、飲ませる…?」
「いえ、寝ていれば魔力が回復すると思います。それより…」
3人は開いた扉の先を見た。
平和そうに見えるが危険があるか分からないその部屋を話し合ってハジメ達も連れて一度見に行こうと決める。
眠っているカエデとハジメを支えている宗三達を一番後ろにしヨミが先頭に立つ。
「私が先に行きます、皆さんより魔力も体力もまだありますので」
「は、はい…!すみません…」
「気を付けて、ヨミ…」
扉を警戒しながら潜った先は、居住区になっていた。
ヨミは罠等が無いのを確認してから2人を見つけたベッドに寝かせるように指示を出す。
「色々ありますね…あ、キッチンに調味料等色々ありましたので簡単に料理しますね」
「やった、ヨミさんのご飯…!!」
「ん、楽しみ…!」
「僕達も手伝うよ、奥方」
「僕は主の様子を見てきますよ」
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