虹空232 ページ39
［山姥切国広side］
「なんじゃ、三日月。怖くなったかと思ったわ」
「はっはっは、馬鹿な事を言うな…小狐丸」
主を探しに来て途中参加した小狐丸と喧嘩しそうな雰囲気になったから俺は止めて授業をするように言う。
「ふむ、そうだな。では、俺から行くとしよう。
俺を使った事がある者は二人しかおらんが話すぞ。
俺を使った事があるのは足利義昭、彼は凄いぞ。俺を含め他の刀を畳に突き刺したかと思いきやどんどん敵を切っていったからな。
その後は豊臣秀吉に下賜られ徳川に渡り鑑賞用として飾られてきたな」
「では、つぎはぼくたちですね！
ぼくのなまえは今剣！よしつねこうのまもりがたなといわれていました！！」
「おお、出番か！
俺の名は岩融！武蔵坊弁慶に使われていた薙刀よ！」
2人がそう言うと岡野が手を挙げたから名前を呼んで質問してもらった。
「あの…言われてましたって言ってたけどどういう意味ですか？」
「ことばのとおりです。ぼくはかこにいきほんとうのれきしをみました。
ほんとうのれきしにはぼくはそんざいしませんがかえるべきばしょがある！ぼくはまんぞくしています！」
「そうですか…えっと、不謹慎な質問してごめんなさい」
「だいじょうぶですよ！ぼくはおとなですからこれくらいゆるします！」
「小狐丸は過去の主話が無いから次は私かな？
私の名前は石切丸、現世では神社に奉納されているよ。私の過去の主は源義平、平治物語で出てくるから知ってるかな」
「私は使われたという記憶が無いので何も話しません。主様、今日一緒にお風呂に入りましょうね」
「さりげなく誘うな、平安刀。三条派は他に話す事は無いか？
無いなら次の奴を呼んできてくれ」
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