虹空222 ページ19
［山姥切国広side］
「という訳でトップバッターは山姥切と加州で」
「なんで！？」
「…先に言うぞ、清光。
まず、今まで何も話さずにいてすまなかった。俺達は未来…いや、パラレルワールドの未来から来た」
「ちょ、先に言わないでよ！
もー…。俺達は主の命令であんた達を守りに来たんだよ。はい、ここで質問ね。変えたいと思う過去はある？」
「答えなくても大丈夫だ、俺達の世界では悲劇を認めたくない、変えたい結末、生きて欲しい人、全てを含め過去を変える者が現れた。
それが昨日戦った敵、歴史修正主義者だ。俺達は審神者の声に応えて顕現される付喪神…つまりは、刀だ」
俺がそう言うと驚いた顔をされた。
人間と同じ姿だからな、驚くだろう。
「俺っち達は過去を遡り歴史を正す。まあ、過去に居すぎると検非違使が来ちまうけど」
「検非違使？」
「平安初期に設置された
「律、ありがとな。
…こんな見た目だから危ないとか思ってくれてると思うけど俺達はこう見えて何百年、何千年と生きているんだ。
それに様々な武将に使われた事があるんだぜ！……宗三が、織田信長の授業の時反応した理由は知っての通り思い出したから」
「…多分、僕達の名前はネットで調べるとわかるよ…けど……その、気分を悪くしないでね…？」
「……僕を含め、何振りかは行方不明になったりもうこの世には残っていない刀があるからね」
兄弟がそう言うと今度は顔を真っ青にしていた。忙しい奴らだな
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