逆行した2人と刀剣は現世へと向かうようです３ (ページ17)

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虹空221 ページ17

［厚藤四郎side］

「宗三！！」

薬研が声を上げて、見ると宗三が倒れそうになっていた。
小夜が固まっていたから俺はすぐに動いて支える。
薬研が来て、診てもらうと疲れて眠ってるだけだそうだ。

「大典太、宗三を背負ってる状態で炎を使えるか？」

「ああ、使える。お前達は怪我は、大丈夫なのか…？」

「俺達は大丈夫だぜ！」

「そうか…」

大典太が宗三を背負うのを見て周りを見渡す。
堀川は和泉守と話していて、数珠丸も三日月と話していた。山姥切は大倶利伽羅に肩を借りて立っている。

小夜は宗三が心配でついて行っちまったからな。
アイツらに説明するのは全員の体調が万全になってからだ。

「…あ、厚…君…それって、本物？」

「そ、それにあそこに居るのって本校舎の加州君と伊達君だよね！？」

「あー…悪い！今は見ての通り皆疲れてるんだよ。お前らもいきなりあんな危ない戦いを見せて悪かった。
烏間先生、本当だったら説明したいんだけど…先客だ」

俺がそう言うと殺し屋達がいた。
彼らは雇い主である鷹岡の敵討ちをしに来たんじゃなく真実を話に来た。

Ｅ組の皆に持ったのは食中毒菌を改良した物。
使う予定だった物は直前に3人だけで話し合い使わない事にしたらしい。

プロはプロなりの考えがあるって事だな。
毒物使いから栄養剤を貰い、自衛隊のヘリが来て皆はそれに乗る。

俺は護衛として一緒に乗ったぜ。堀川と数珠丸と山姥切と大倶利伽羅もな！