大空049 ページ21
Noside
倒れる小五郎と中森警部の元にコナンと蘭が駆け寄ろうとするが、それを許さない人物がいた。
「何、君達も僕の邪魔をするの? なら咬み殺すまでだよ」
雲雀は近づくコナンに向けてトンファーを振り下ろす。
「(ヤベッ! 避けきれねぇ!)」
「コナン君!伏せて!」
はぁぁ!と、コナンに向けて振り落とされるトンファーを蘭は強い蹴りを入れる。
蹴りの衝撃に耐えれず、雲雀の手からトンファーが弾き飛んでいった。
「……」
雲雀は少し驚いた表情で蹴り飛ばされたトンファーを見つめた。
骸も珍しいモノを見るような顔で雲雀達の様子を見ていた。
「次は本気であてに行きます」
蘭はいつでも闘えるよう構えながら忠告する。
が、雲雀は楽しそうに笑みを浮かべ懐から折り畳み式のトンファーを出す。
「ワォ! 強いんだね。 キッドを咬み殺した後、次は君を咬み殺してあげる」
「え?」
思いもよらない言葉に蘭とコナンは呆気な顔をする。
そんな2人に対し雲雀を知る者は冷や汗をかく。
雲雀は弱い小動物には興味を持たないが、強い者には興味を示す。
興味を持たれた者は最後、咬み殺されるまで終わらない。
「蘭さん逃げて下さい! 」
「え? 沢田くん?」
雲雀の恐怖を知るツナは蘭の身を案じ、即座に逃げるよう指示をする。
「その人は戦闘狂で強い人に目がないんです! いくら蘭さんが空手の優勝者でもかないません!」
雲雀に気に入られたら害はあっても一利無しのため、ツナは全力で蘭に逃げるよう訴える。
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