大空017 ページ7
Noside
「カエデだ、ヴァリアーの皇帝だ。」
「S・スクアーロだ。ヴァリアーの作戦隊長。」
「キッドはなんでヴァリアーリングを狙う理由は…ボンゴレリングがパンドラと同じと思ってるんだな…」
2人の自己紹介が終わった所でさっきの話に戻る。
「この通り、ちゃんとあります」
「ホントだ、ありがとう獄寺くん」
雷のリングを確認したツナはホッと安堵する。
「それがキッドが狙っている指輪なの!?」
指輪を食いつくように見つめながら聞いてきたのはメガネを掛けた子供だった。
「僕にもよく見せて!」
「あっ!」
そう言った子供は、嵐と雷のリングとスクアーロの首に下げていたが鎖が切れて拾おうとしたらコナンは奪い取るとマジマジと指輪を見つめる。
「おいガキ! 勝手に取るんじゃねぇ!!」
ーゴンッ‼!ー
「痛でぇっ!」
「獄寺くん!?」
「ガキ!!取るんじゃねぇ!!」
勝手に指輪を取った子供に、獄寺はついランボ感覚で頭を容赦なく殴ると、ボンゴレリングを奪い返した。
スクアーロは殴りはしなかったが奪い返した。
相当痛かったのか子供は顔を歪めながら、殴られた箇所を両手で押さえていた。
「次やってみろ、果たすぞ!」
「やり過ぎだよ獄寺くん! ごめんね痛かったでしょ?」
ツナはコナンと呼ばれた子供を心配する。
獄寺はいうとツナに怒られたことで、もの凄く落ち込んでいる。
「ありがとうお兄さん、僕は平気だよ」
「ホントに? 凄い音がしてたけど」
「うん!」
ツナは子供の返事になんだか違和感を覚える。
子供だけど何故か子供の様に振る舞っているように見えたからだ。
「コナンくん駄目じゃない、勝手に取っちゃ。すみません勝手に指輪を取っちゃって」
「いいですよ、子供がした事ですから。ただ少し驚いただけです」
「本当にすみません」
申し訳なさそうに謝る蘭に、ツナは笑顔で気にしないよう言った。
「スクアーロさんも鎖が切れそうなら交換して下さいね?」
「すまねえな、ヨミ。この頃忙しくな」
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