虹空034 ページ40
[Noside]
「え、本当?主、奥方、俺綺麗?」
「はぁ?何言ってんのブス」
「はぁ!?誰がブスだしこのブス!」
「やるのか、子猫ちゃん!!」
「やってやるよ!!」
「おい、どっちも綺麗だから喧嘩するな」
「そうですよ、清光、安定」
「「はーい」」
「あれ? 小五郎のおじさん達と一緒じゃないんだね」
「うん、ディーノさんと何か話があるらしくてね。後から一緒に来ると思うよ」
「へぇー…」
コナンの疑問に綱吉は素直に教える。
綱吉とコナンが話していると、後ろに居た元太は獄寺の姿がないことに気がつく。
「なぁ。あの怖い兄ちゃんが居ねぇけど、どうかしたのかよ?」
「まさか、サメと戦った時に怪我でも…!」
「ま、まさかそれで寝込んでいるんじゃ……」
「死んでんじゃねぇだろうな!」
「えぇー!!?」
どんどん憶測が悪い方にエスカレートし出す子供達に、綱吉は慌てて否定する。
「い、生きてるから! 獄寺君は生きてるから大丈夫だよ!」
「じゃあ、居ないのですか?」
「つかよ、あの兄ちゃんと姉ちゃんの間に何があったんだよ?」
異常なほど姉に怯える獄寺に何があったのか凄く気になった元太は綱吉に聞いた。
「えぅと、昔にちょっとね・・・」
獄寺の辛い幼少時代を誰でも気軽に話してはいけない内容のため、綱吉は曖昧に返事を返す。
「その昔に何があったの?」
「姉の顔を見て気絶するなんて変ですよ」
純粋に心配と好奇心で聞いてくる少年探偵団に綱吉はどうしたものかと悩む。
「え、えぇ……と…」
どう誤魔化せばいいのか考えていると背後から声がかかる。
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