大空027 ページ27
Noside
『指輪を取り返す心がけはいいが、その前にペナルティを受けて貰うぞ』
突如、ピアス型通信機からは無慈悲なリボーンの声が流れた。
リボーンのドスの効いた声に3人はゾクリと背中に悪寒が走る。
『今から広間のバルコニーに来い』
そう言い残すとブツリッと、一方的に通信が切れた。
「取り敢えず、バルコニーに向かうか」
「え、どうしてですか?」
突然、沈黙したと思えばバルコニーに行こうと言う山本に光彦は首を傾げる。
通信機の事を知らない少年探偵団は当然ながら意味が分からなかった。
何で何で?と聞く子供達に獄寺がため息を吐きながら答える。
「指輪を盗られた奴は上のバルコニーに行くことになってんだよ」
「そうなんですか」
「クロームさんみたいに何かあるの?
クロームお姉さんや獄寺お兄さんは好きで盗られたんじゃないのに」
歩美は少し心配そうな表情をする。
そんな歩美に、獄寺は真面目な顔で言う。
「それは指輪がそれほど大切な代物ってことだ」
ヴァリアーのスイートルーム
「誰か、リングを取られたな…」
「…行くぞ、カス鮫」
「ヨミ、ディーノに船を止めてもらえ」
「ですが、リボーン叔父様。此処は…」
「獄寺のペナルティの為だ」
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