大空371 ページ49
NOside
「イシュガルの四天王!?」
「すげぇ!!」
「けど何で・・・」
「それに、赤ん坊?」
「アルコバレーノ達か…カエデの差し金だな」
この大陸で最強と称されるイシュガルの四天王とアルコバレーノ達。
彼らが動いてくれていることにギルドのメンバーは驚きを隠せない。
「ずっと水面下で戦争回避のために動いてたんだけど今回の件があって責任を感じて・・・彼らのせいじゃないのに」
新生評議院として立ち上がった彼らはアルバレスとの戦いを避けるために最大限努力してきたのだがそれが叶わずこのようなことになってしまった。
そのせめてもの罪滅ぼしに東の敵の相手を買って出たらしい。
「あの3人が突破されるようなことがあれば、東を抑えられる魔導士は1人もいない」
「アルコバレーノなら大丈夫だろう、最強の7人だからな」
かつてのギルドの仲間であるウォーロッドさんもいるとあってか、祈るような表情を浮かべる初代。
そんな中魔導レーダーが、何やら高速移動する物体を感知した。
「お・・・おい!!これ!!」
「ナツだ!!ナツがいた!!」
「すげースピードで移動している!!」
その何かとはこの場から失踪したナツ。
彼はレーダーがギリギリ捉えられるほどの速い速度でとこかへと向かっている。
「あいつ・・・どこへ・・・」
「まさか・・・」
彼の向かっている方向、そちらにあるものを見て全員が彼の狙いに気が付いた。
「ゼレフを倒しに行ったのか!?」
敵の大将を討つために動いた炎の竜。
その判断は吉と出るか凶と出るのか、それは誰にもわからなかった。
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