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大空369 ページ45

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カルディア大聖堂を目指して駆けていくグレイ、ジュビア、ラクサス。
彼らは次第に大きくなってくる敵の魔力を感じていた。


「なんだ、このデケェ魔力は」


「まだカルディア大聖堂まで距離があるのに」


すでに敵はカルディア大聖堂に到着しているはず。雷神衆は戦闘こそしていなかったものの術式展開のために魔力を使用していたはず。
そう考えるとかなり厳しい状況であることは言うまでもなかった。


「とにかく急ぐぞ、グレイ、ジュビ―――」


そこまで言いかけて、彼は足を止める。
グレイとジュビアは突然立ち止まったラクサスを不審に思い同じく立ち止まった。


「どうした?ラクサス」


「何かありましたか?」


胸に手を当て額に大粒の汗を浮かべているラクサス。
それはまるで病気にかかっているかのようだった。



「・・・なんでもねぇ、急ぐぞ」


しかし、彼は何も言わずに再び走り出す。
この時グレイは彼を蝕むものに気が付いていたが、止めることはしなかった。



「(1年前の・・・あれか)」


そう思っただけに留め彼の後を追い掛ける。
この瞬間にも、蝕む何かは確実に進行していた。

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作者名:小町&五月雨 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月11日 22時

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