大空366 ページ39
ＮＯside
喜んでいると突然街に強い風が吹き付けてくる。
空を見上げるとそこには50隻ほどの船が見える。
その先頭にたる巨大な船に立っている男には、見覚えがあった。
「さぁ！！砂漠の灰塵と化すがいいフェアリーテイル！！開戦だぁ！！」
そこにいたのは砂漠王アジィール。
敵の襲来を受けてあらかじめ決めていたギルドの鐘が鳴り響く。
「エルザさん！！私、行ってきます！！」
「シャルル！！」
「任せなさい」
手早く準備を済ませて窓から飛び出すウェンディ。
「私もすぐに行く！！気を付けろよ！！」
「はい！！」
別行動となるエルザはウェンディとは違う方向へと向かう。
無数の砲撃。
カルディア大聖堂で待機していたフリードの術式とカエデの援軍のブルーベルが巨大な雨の炎による防御壁を展開し相手の攻撃を防いでくれていた。
「にゅにゅ、ブルーベルは負けないんだからー!!皇帝とヨミとびゃくらんに褒めてもらうんだからー!!」
「ウェンディ！！」
フリードの術式とブルーベルの絶対領域でどこまで持つのかそう思っていたところで横からハッピーに持たれたナツが登場する。
さらにはガジルもこちらに飛んできていた。
「全員いるな？」
「はい！！」
『作戦D発動！！飛竜隊！！ミサゴ隊攻撃開始！！』
「しゃあ！！行くぞ！！」
それを聞いたと同時に上空の船目掛けて飛び上がる。
その間も船からは砲撃が継続されている。
「撃て撃てーい！！ははははっ！！いつまでもつかなぁ！？」
その先頭で調子に乗っている砂漠王。
その後ろにいる部下が接近してきているナツ達に気付いたようだ。
「でももう遅い！！」
ナツは火を体に纏わせ目の前の船に突撃する。
「飛竜隊参上！！」
空飛ぶ滅竜魔導士ということで飛竜隊と名付けられた。
「行くぜぇ！！」
「よし！！」
「はい！！」
すると、焦った敵はがむしゃらにこちらに砲撃を繰り出してきた。
「ししし、なら先手必勝だぜ」
するとベルのナイフが宙を舞う
「ナイフが宙を…」
「一体あれは…？」
宙に浮いているナイフに驚くグレイとジュビア
「
苦しむアルバレス帝国を見てベルが呟くがアルバレス帝国軍は苦しみながらも敵意はむき出しである
「ゔぉおおおおい！！全然ダメじゃねぇかぁあああ！！だからてめぇはいつまでもペーペーなんだよ！！」
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