大空364 ページ35
NOside
「どういうことですか?」
「企業秘密だ、それでも知りたいなら殺すぜ?」
「ししし、こいつら殺すの面白そう」
「お前が言うと冗談じゃないぜぇ…」
そう言って話を戻したスクアーロ。
「その秘策とやらは・・・」
「何なんですか!?ナツさん!!」
不老不死のゼレフを倒す秘策と聞いてそれがどんなものなのか彼に詰め寄る。
「秘密だ。だからこそ秘策なんだ」
だが彼はそれを教えようとしない。
その瞬間、男たちが彼に群がり始めた。
「もったいぶってんじゃねぇ!!」
「その右腕にはどんな秘密があるんだー!!」
「知りたい!!」
「かじるのやめろ」
ナツがどんな秘密を抱えているのか気になる。
あの包帯にはそんな意味があったのか・・・修行中にケガでもしたのかと思ってたよ。
「でも・・・ナツさんが言うんだからきっとすごくとっておきなんでしょうね」
「ふふ〜ん」
ナツに絶大な信頼を寄せているウェンディがそう言うと、ハッピーが得意気に胸を張った。
「どうやらお前も秘密を知っているようだな」
「まぁね」
「あんたの秘密ってわけでもないのにそこまでドヤ顔できるのね」
「虎の威を借る狐〜」
1年間一緒に修行してきたことからハッピーもそのことは知っているらしい。
どうしよう、ますます気になる。
「とにかく、この技は一回しか使えねぇ。けど・・・ゼレフを倒すために編み出した技だ。絶対倒す自信がある!!」
それを聞いて歓声が上がる。
一度しか使えないということは本当に大事な場面でしか使えないということ・・・つまりそれだけ威力のある技なのかもしれない。
「ししし、俺はこいつで縄張りしてくるからあとはよろしくー。隊長にお子ちゃまブルーベル」
「にゅにゅ、ブルーベルはお子ちゃまじゃないー!!」
「外に行くと危ないわよ!!」
ルーシィが言うがベルはそのまま行ってしまう。
「大丈夫なのかしら」
「あの子、弱そうね」
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ