大空355 ページ17
NOside
しばらくするとカラコール島が目の前からいなくなった。
「「「「はっ!?」」」」
もはや何がなんだかわからない。
島にいたと思われる観光客たちは全員に海に落とされ助けを求めて叫んでいる。
「みんなを助けないと!!」
「どうやって!?」
「僕たちじゃ持ちきれないよ!?」
数多の人が海に投げ出されていることもありシャルルでは到底救出しきれない。
俺は周辺を見渡すと、近くに大きな船
「早く乗れ〜!!」
「溺れる!!」
「こっちにロープを!!」
「行方不明になってる者はいないか!?」
いくつもの大きな船が海で助けを求める人々を救助している。
事情を詳しく知っているらしいエルザがそれぞれ知り合いがいるかを確認するようにと指示を飛ばしていた。
「島にいた人は全員乗船できそうね」
「助かったぜ、ウェンディ」
「い・・・いえ・・・皆さん無事でよかったです・・・」
今にも吐きそうになっている俺とウェンディ、そしてナツは必死に船酔いと格闘していた。
「うう・・・」
「メストさん・・・だ・・・大丈夫ですか?」
「あんたもね」
敵のやり手の兵隊と遭遇してしまいボロボロになっているメスト。
彼をウェンディは気遣う。
「治療したいのは山々なんですが・・・」
「ごめんなさい・・・うまく・・・回復の魔法が・・・」
それとは話は変わるが、船で偶然にも男の子のお父さんが見つかったらしく、彼はそちらへと向かっていったのですでにここにはいない。
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