検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:2,695 hit

虹空300 ページ6

[Noside]




「きゃあああっ!!」

 
「ミラ姉!!」


 
吹き飛ばされたのはミラの方だった。しかもたった一撃でサタンソウルが解除される程のダメージを負ってしまう。
 

何とか立ち上がったミラだがセイラは今までの上品さをかなぐり捨てたような言葉を放ちながら猛攻を仕掛けてきた。致命打を何とか避けつつセイラをテイクオーバーしようとするが……
 


「無駄だ!私にそんなものは効かん!!我は我に命令する!目の前の敵を八つ裂きにせよ!!」

 
「あぁああっ!!」

 
「ミラ姉ぇっ!!……あうっ!」

 
「ファファファ!セイラ様が本気になったからにはアイツも終わりだよ。じっくりと姉が殺されるのを見なよ……所でさっきのイケメン紹介して」
 


蹂躙される姉を助けようとしたリサーナをラミーが押さえつける。エーテリアスフォームになったセイラは自分自身にマクロをかけ、さらに魔眼を解放したことによって圧倒的な力を発揮していた。

 
圧倒的な暴力に曝されたミラは子供の頃の記憶を思い出す…教会に巣くう悪魔を退治した代償として右腕が変質して村人達から悪意を向けられるようになってしまう。それが自分だけなら耐えられたがエルフマンとリサーナにも向けられるのは耐えられなかった。
 

村を出てフェアリーテイルに拾われた後も二人はすぐに馴染めたが自分はそうではなかった。
 

ミラは自分の力が嫌いだった。
悪魔の力を宿すサタンソウル……それは自分だけでなく周りの人間にも悪意をもたらすと考えたからだ。

 
二人が笑顔でいるのを嬉しく思い、安心して一人でフェアリーテイルを去ろうと思ったが二人は自分と同じ魔法を覚えてこれでお揃いだと言ってくれた。
 

フェアリーテイルの仲間達は誰一人としてサタンソウルに悪意を向ける事なく逆に凄いと言ってくれた。


本当はカエデとヨミに初めてサタンソウルを見せる時は躊躇した……2人なら大丈夫と信じていたがもしも悪意を向けられたらと思うと怖かった。
 

『怖くないの?2人とも……』

 
『何でですか?』
 

『だってこれ……悪魔の力だし……姿も悪魔みたいだし……』
 

『全然。世の中にはもっと悪魔みたいに怖い奴らもいるらしいしな……』
 

ヨミはその言葉を聞いてもう1人の大空の周りにいる人達やカエデの弟の姿を思い浮かべ小さく笑った。

大空300→←大空299



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小町&五月雨 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。