虹空197 ページ50
［Noside］
「皆、驚いていたぞ」
「うん！凄かったよ、ウェンディ」
「それにしても凄い回復力ね、エルザ」
「ウェンディとポーリシカさんとヨミがいるからな」
「その3人のパワーでも回復しないエルフマンって…」
「情けないわねぇ…」
その頃、闘技場ではエルフマンが盛大なくしゃみをしていた。その横にはエルフマンに付き添い眠ってしまったエバがいた。
「あれ？そう言えばヨミとカエデは？」
「ヨミなら知り合いの人とカエデは宿で寝ているわよ」
［Noside終］
［ヨミside］
「カエデさんが寝た振りをするなんて思ってもいませんでした」
「うるせぇ」
「それでヨミ、さっきの話は本当かい？」
「はい、マーモン叔父様。恐らくレイヴンテイルは何者かに利用されていました。
敵の狙いは不明ですがフェアリーテイルの魔導士…いえ、医務室にいた女の子を狙ってた事から敵はルーシィさんかウェンディさんを狙ってる可能性が」
「…だが、2人を狙う理由が分からないな。片方は星霊魔導士、もう片方滅竜魔導士…この国は平和だから力を持つ奴は軍隊だけでいいだろう」
「確かにそうですが…戦力を上げるためだけじゃないかも知れません。
ウェンディさんは治癒の魔法を使えるので戦争で重宝される確率があります。
その一方のルーシィさんは黄道十二門と呼ばれる鍵を10門持っています。
12の鍵が揃う時、世界を変える扉が開く…つまり、強大な力を手に入れる扉がこの国にあるかもしれません」
「……成程な」
「つまり、2人を見守ればいいんだね？」
「はい、予測ですが明日大会側が動くかもしれません。その時に2人にはルーシィさんとウェンディさんの護衛をお願いしたいのです」
「てめぇは？」
「…私は、城を隅々まで調査します。危険だとは思いますがこの国は何かしようとしている。私はそれを知りその前に手を打ちたい！皆さんが危険な目にあう前に…！」
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