虹空189 ページ34
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「無いだろうな…いくぞ」
「江雪さん、和睦の道は話し合いで出来るかもですけど…今は物理で和睦の道を切り開くのですよ！来てください、物吉、後藤、今剣、蜻蛉切！」
「やっちゃいますよー！」
「でかいからって、いばんなよ！」
「つーかまえたっ」
「近寄らせはせん！」
極になれる物吉さん、後藤さん、今剣さんはもしもの時になるよう命じてあります。最初から全力はつまらないので。
「いきます！水魔法 水鉄砲!!」
「主、その名前採用すんの辞めてくれねえか！？」
「後藤さんが名付けてくれたので嫌です！」
カエデさんやナツさんがやり損ねた人や近付く前に人差し指の指先から弾のように水弾を出す魔法…後藤さん命名の水鉄砲を使いました。
と、かなり身体がでかい人が来ましたね…エルフマンさん並みですね。あの人がこのセイバートゥースマスター？
「ワシに何か用か？小童」
「お前がマスターか？一度の敗北でクビだって？へへっ、なかなか気合い入ってんなぁ…」
私達を見て驚愕の表情のままでいるセイバートゥースの皆さん。
「だったらテメェも…俺達に負けたら」
「「ギルド辞めるんだな？」」
「本気で抜かしておるのか？小童共」
「小童小童言いますけど…私から見たら貴方の方が小童ですよね。トップに立つには相応しくありませんよ」
私がポツリと呟いた言葉は聞こえていたそうで睨まれちゃいました。白蘭に狙われた時の方が怖かったのでそんな睨み怖くないんですけど…
「自分とこの仲間を仲間と思わねえ奴は許せねえんだ!!」
「(ユキノの事を言っているのか？)」
「(アンタには関係ねぇだろ！そんな事で乗り込んでくるかよ普通!!)」
「何の話か分からんが…貴様には貴様なりの理があっての行動ということか」
「何の話か分からねえだと!?」
「セイバートゥースにいたユキノさんの話です!!」
「ドーベンガル、相手をしてやれ」
どこからか現れた相手を見てここのマスターは戦わない事に再び怒りを感じました。私達の事を完全に舐めてますよねこの人!!!
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