大空181 ページ19
ＮＯside
それから第4試合が始まろうとした。
「残るのは私達と蛇姫の鱗ね…」
「こっちはカエデさんが出るんですよね？相手は誰でしょうか？」
「こいつの勘だろ。また当たるのかよ？」
「多分ね…」
フェアリーテイルBチームのメンバーが話し込んでいるとアナウンスが始まる。
「さぁ本日の最終試合！まずはフェアリーテイルBチーム！登場するのは…カエデ!!」
「ギヒッ！当たりやがった！」
「マジで予言レベルだな…」
「相手は誰でしょう？リオン様？それとも…」
「対する蛇姫の鱗、ジュラ・ネェキス！！」
観客の歓声がさらに大きくなる。
聖十の魔道士を間近で見られるという興奮が会場を包む。
「嘘!!」
「ギヒッ！」
「そんな！」
カエデとヨミは聖十の称号について知らなかったので説明を受ける。相手は聖十の第五席に位置する者だと…
「私とエルザの二人がかりでも勝てるかどうか…」
−Aチーム観覧席
四回戦の発表が行われた時、こちらも大騒ぎになった。
「カエデと…ジュラさんが？！」
「お〜！あの激強のオッサンじゃねーか！！」
「マスターと同じ聖十大魔道なんだろ？勝てるのかよ？」
−フェアリーテイル応援席
「初っぱなからジュラかよ！」
「あの人そんなに強いの？」
「聖十大魔道だぞ！」
「ウチのマスターと同じ称号持ってるんだよ。」
「いくらカエデが強くてもな…」
「カエデお兄ちゃん。がんばれー！」
「あの者はそれほどの強さなのですか？」
「確かにあの者は強いですな。ですがカエデの強さも底がしれません。」
「私はあまり心配はしていませんよ、六代目。カエデは大空を継ぐ者なのですから…」
−闘技場
「個人的にはフェアリーテイルにはがんばって欲しいが、ウチのオババがうるさくてのう…すまぬが手加減はせんぞ。」
「１つ勘違いしている」
「勘違い？」
ジュラが疑問に思っているとアナウンスと共に開始の合図が鳴る。
「ジュラ・ネェキスVS.カエデ本日の最終試合開始！」
カエデは憤怒の炎を灯し、ジュラは構えを取る。
「勘違いとは？」
「それは…」
ジュラが気付いた時にはその拳はジュラに突き刺さり、飛ばされたジュラが闘技場の壁に激突してその壁を破壊した。ジュラはすぐに起き上がるが何が起こったのか分からない観客達。
「俺の方がてめぇより強い」
大空と聖十の闘いが始まった…
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