大空239 ページ38
《リボーンside》
「優勝はリボーンチームです! フフッ!」
ツナが勝った。
けが人はすぐ病院に運んだ。
心配ねーだろ。
「おめでとうございまーす! 優勝チームのアルコバレーノであるリボーンさんは、特別に呪いが解かれますよー!」
帽子から紙吹雪出して祝ってるが、それが本当じゃねーことはもう分かってんだ。
代理戦の目的を話す凛の言葉に、尾道は「知らない」を通す。
どういうことだ?
「彼を責めてはいかんよ。尾道は本当に何も知らぬのだ。」
聞こえたのは嫌いな男の声。
見えたのは、フッと笑みすら浮かべてる男の姿。
リ「チェッカーフェイス……。」
信用ならねー奴の登場だ。
だが気配がしねーな。立体映像か?
「気をつけろ沢田綱吉! チェッカーフェイスは君達を自分の実在する空間へ連れて行き、呪いによって次期アルコバレーノにするつもりだ!」
代理戦争の優勝チームはオレのチーム。
つまり、ツナたちは次期アルコバレーノ。
だが、そうならないようタルボに色々相談したんだ。
「私はここに存在している本物だよ。気配リングで気配を消してはいるがね。」
ミミズみてーにニョロニョロしてるリングがその指に嵌められている。
それで気配を消してんのか…。
チェッカーフェイスはその鉄帽子に手をかけると、その顔の下から別の顔が出てきた。
「この顔に見覚えがあるだろう?」
「お前は!」
「未来で私たちを助けてくれた!」
「川平のおじさん!」
真六弔花のザクロに追われ、アジトから脱出したオレ達を助けたのがコイツだった。
一体どういうことだ?
なぜ川平が……。それになぜあの時オレ達を助ける様なことをしたんだ?
言い知れぬ疑念が殺気となってチェッカーフェイスに向く。
アルコバレーノ全員が同じだ。
つっても川平を知ってるのは、オレだけだけどな。
「もっとも私を倒そうなど、考え方の根本を間違えているがな。」
ズォォ……!
「っ……!」
「!」
チェッカーフェイスから吹いて来る風。
それに圧されそうになる。飛ばされねーよう帽子を押さえる。
炎か……?
ただの風じゃねーな。
肌を差す痛みがそう思わせる。
「ありえねー力だ!」
「君達と私では規格が違うのだよ。科学的に生物としてね。」
自分が生粋の地球人だと言うチェッカーフェイス。
何言ってんだ?
「そして、我が種族で現在生きているのは私とヨミとユニだけだ。」
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