大空234 ページ28
沢田side
「これ以上悲劇を繰り返さないためにも、協力してくれ。」
リボーンがギッと奥歯を噛むような音が聞こえた。
バミューダは俺の指導を見てリボーンを引き入れたいと思ったらしい。
リボーンの一言が、今まで大きな力になってきた。
そのおかげで今まで進んでくることができた。
それにリボーンは俺の成長のために、代理戦争に参加した。
クレイジーだって、バミューダは言う。
「なぜお前だけが透明のおしゃぶりを付けているんだ? 明らかに復讐者とは別の存在だよな。」
バミューダは元はアルコバレーノだった。
チェッカーフェイスにおしゃぶりを剥奪される前に、抵抗した。
けれど勝てるわけもなく、炎だけ奪われておしゃぶりの側だけが残った。
普通なら死んでしまってもおかしくない中で、バミューダは新たな炎で空のおしゃぶりを満たすことに成功した。
「それが第八属性の炎、“夜の炎”さ。」
なんとか助かったバミューダは同じようにアルコバレーノだった者たちの中から、復讐の志あるものを集めて組織を創った。
それがマフィア界の掟の番人、復讐者。
「でもどうしてマフィア……?」
チェッカーフェイスもアルコバレーノも、マフィアじゃないし……。
わざわざマフィア界の掟の番人を名乗らなくても……。
「1つ忘れてるよ。『7³』を。」
「え……?」
世界創造の礎である『7³』を管理しているのもまた、チェッカーフェイス。
バミューダはある巫女の予言でボンゴレリングとマーレリングが将来マフィアにあることを知っていた。
きっとチェッカーフェイスの尻尾を掴めるだろうと…。
だからマフィア界の番人に……。
「最後の質問だ。チェッカーフェイスを倒したら、オレたち現アルコバレーノはどうなるんだ?」
「死ぬね。」
チェッカーフェイスを倒すということは、アルコバレーノとおしゃぶりのシステムを壊すということ。
アルコバレーノの存在自体が、消えてなくなる。
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