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大空87 ページ36
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「ま〜いいや。お前達のおかげで、ここに届いた武器の試し撃ちが出来るな〜」
「えっ？」
「兵器の威力を見るのは、生身の標的が１番だからな〜」
そう言いながら、右手の中指に嵌めている雷系リングに炎を灯してアーマー型レーザー発射装置に付いてる炎を注入する所にリングを差し込んだ。
するとその装置が雷の炎のレーザーに沢田綱吉達に向けて放ったが俺が防いだ。
「いまの誰だ？」
煙がまだ晴れてないせいで状況を確認する事は出来ないが、誰かが防いだ事だけは解った山本武。
「ぬっ！！」
男の声が聞こえてきて、自分が今撃った方を凝視した。
「オレではない。」
「同じく。」
「俺も何も…」
「俺もっス」
「僕も…」
少しずつ煙が晴れながらラル・ミルチ、笹川了平、沢田綱吉、獄寺隼人がそう言う。
『俺だ。』
その時、霧が完全に晴れて沢田綱吉達が俺の方に視線を向ければ、いつの間にか拳銃を出して銃口から煙を出していた。
「ありがとうございます、カエデさん」
「な…何ぃっ！？」
自分が放ったレーザーを俺が防いだ事に驚く。
「カエデさん、いまのどうやって防いだんですか？」
「さぁな…。」
俺はそう言うと敵の方に目を向けた。
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