検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:55,729 hit

6 ページ7

体育館の入り口は空いていた。

中を覗けば練習着姿の生徒がいて、入り口近くでストレッチをしていた男子生徒に声をかける。


『あの…すみません。』

古「?」


私の声に顔を上げ、不思議そうに見る。


『(まろ眉だ…可愛い)…バレー部の佐久早君っていますか?1年生の』

古「佐久早ですか?ちょっと待っててください。(うわ〜凄い綺麗な子…)」


私の問いかけにまろ眉君は立ち上がり、その場で佐久早君を呼んだ。

背大きいな…。

可愛い眉毛とは裏腹に、体育会系らしい身体つきに驚いてしまう。






佐「…なに」


ぬっと現れた人影に驚く。




……巨人だ…しかも不機嫌そう。




まろ眉君の大きさに驚いていたが上がいた。
何センチあるんだろう…。


古「この子が佐久早に用だって。」

佐「……………」



巨人だと思っていた相手は、探し人の佐久早君だった。
じっと見つめられ、自分の用事を思い出す。


『あっ!園田先生に頼まれて…このプリントを持ってきました…。』


佐「………何で」




なんで??


……もしかして何でお前が頼まれたんだって意味かな…?
何か私疑われてる…?
取り合えずやましいことは何もないので説明しておこう。


『…園田先生に用があって、職員室に行ったら会議と外せない用があるから頼むと…。』


何故か同級生相手に硬くなってしまう。
初対面だから当たり前かもしれないが…
それ以上に!高身長の男子生徒に何だお前とでも言いたげな視線を向けられるとこうなってしまうのは自然だ。


古「そう言えば監督も職員会議で遅れるって聞いたな…」

佐「……ふぅん」


まろ眉君の言葉もあり、私への疑問も解けたようだ。


『あの…これどうぞ…』


プリントを渡そうと手を伸ばす。
しかし受け取る気配が一向になく、プリントをじっと見つめている。
訪れる沈黙。



ん…?もしかして…私の手…かな、見てるの。



プリントに向けられていると思っていた視線は僅かにずれていた。



佐「…」

『…(なんだろう…凄く恥ずかしい)』




どうすれば、と視線でまろ眉君に助けを求めると



古「おーい、佐久早。プリント。」

佐「!………どうも」

古「ごめんね、こいつ無愛想で」

『いえそんな!…それじゃ、お邪魔しました。』


頭を下げ早々に体育館を後にする。


はぁ〜……緊張した…。
バレー部って皆背高いのかな…凄い威圧感だった…。

何はともあれ、頼まれ事は無事完了したので、音楽室に向かう。


花待ってるかな…。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
設定タグ:佐久早聖臣 , ハイキュー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にきい | 作成日時:2020年5月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。