お隣さんの柳田くん。

２０歳 ページ33

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『 新成人の皆さん、この度は〜…』



今日は成人式
朝早くから振袖の着付けをして髪の毛もセットして
式が始まって やっと一息つけたとこ
同級生が沢山集まって、昔話や現在の話に花を咲かせている


『 Aすごいじゃん！プロ選手じゃん！ 』

『 サインあとで、よろしくね！ 』

『 あんなにちっちゃかったのに…こんなに大きくなって… 』

『 春高見てたよ！Aと柳田くんに感動しちゃったよ 』


ワイワイガヤガヤ、この懐かしい感じが楽しい
でも振袖姿を一番に見て欲しかった彼とまだ
出会えていないという悲劇
式場で会おうね〜なんて約束したけど…どこだろ？



『 柳田くん！久しぶり〜！！』



耳に入ってきた声の持ち主

お久しぶりです あかりちゃん



やっとマサを見つけれたというのに
あかりちゃんがいてちょっとムッとした
なにニヤニヤしてひっついてんのよ！



将洋『 A 』

『 あ、マサ… 』

将洋『 やっと見つけた〜。 』

《 私は既に見つけてましたよ！ 》

将洋『 ん？何？機嫌悪い？ 』

『 べべっ別に〜〜 』

将洋『 ありゃりゃ 』

あかり『 柳田くん！この後複数人だけど、一緒に飲みに行きましょうよ！』

《 カチンっ 》

将洋『 あ〜…ごめん。俺、彼女と行くんだ 』

あかり『 彼女？うそっ…いるの？？ 』

将洋『 そ、こいつ 』


突然ぐいっと肩を引き寄せられマサの胸にすっぽり


『 なっ！！！ 』



あかり『 えっ、彼女って宮田さんだったの？ 』

将洋『 そうゆうこと ごめんね。 』


そう言うなり私の腕を掴んで会場を出るマサ



『 ちょっ…マサ！！！！ 』

将洋『 あ、ごめん 』ﾊﾟｯと手を離す

『 いいの？出てきちゃって… 』

将洋『 いいよ。Aの振袖姿が綺麗だったから、早く………したくて… 』

『 え？何？ 』

将洋『 独り占め…したかった 』

『 ///////////…あんたね… 』

将洋『 悪いかよ！ほら、早く飲み行こ！』

『 あ！待ってよ！ 』




マサの真っ赤な顔みちゃったらムッとした
気持ちは、どっかいっちゃった

振袖、一緒に選んでくれた沙織さんに感謝 ///





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