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「でも、何？」
「この前ご飯いきませんかって、誘われた。ふたりで」
「っ、」
突然爆弾を投下するAに
口をつけようとしていたジュースを
ほんの少し噴き出してしまった。
「はぁ？」
「すごい顔赤くしながら言うからね、
なんかかわいいなあって思っちゃった」
「まさかOKしてないよね？」
「さぁ、どうでしょう？」
また俺をからかって遊んでる。
そう心の隅っこではわかっていても
心中穏やかじゃない。
まったく穏やかでなんていられない。
くすりと笑ったまま
またパソコンに向きなおろうとするから、
後ろから抱きかかえるようにして
Aの首元に顔を押し付けた。
「・・・怒るよ」
「えー、怖いなぁもう」
「笑ってるくせに、」
「ふふ、バレた。
OKするわけないでしょ？丁寧にお断りしましたよ」
「はー。もうまじで、なんなの。
遊ばないでよ俺で」
がくりと肩を落とした俺に
また小さく笑って、
前に回した両手を包まれる。
「だって、祐希に似てたんだもん」
「えっ、顔が？」
「違うよ。緊張してる感じがね、
祐希が好きって言ってくれたときのこと
思い出したの」
「はーー。
Aちゃんは俺を怒らせたいのか
喜ばせたいのかどっちなの、」
「難しい質問だね」
そうやって俺の大好きな笑顔を
惜しみなく見せてくれるから
溜息の数だけ、心も満たされるような感覚になって。
小さいAの体を力いっぱい抱きしめて、
後ろからでもたやすく届いてしまう唇に
今日はじめてのキスをした。
「祐希だけだよ、ずっと」
なんて、俺の弱いところを
ピンポイントで狙ってくるのが
悔しいようで嬉しいような。
ちょっと意地悪なところだって
愛おしく思えてしまうから不思議だ。
.
続く (更新停止中)
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詩音(プロフ) - 一気に読みました。年下彼氏な祐希くんと大人な夢主ちゃん楽しかったです。後半は日常の一コマと言う感じでしたが今後の更新予定はありますか？ (2020年7月22日 16時) (
レス) id: 18307f7f6c (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます。カッコいいだけじゃない祐希くんが好きなのでついかわいくなってしまいます（笑） (2019年10月23日 22時) (レス) id: 432db93a9f (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 好きです！！！年下彼氏…最高です (2019年10月23日 21時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - おちびさん» コメントありがとうございます！感想いただけて嬉しいです。スローペースですが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします* (2019年10月23日 0時) (レス) id: 432db93a9f (このIDを非表示/違反報告)
おちび(プロフ) - このような大人な恋愛小説を探してました！続き凄い気になります！これからも頑張ってください。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: ebe82bd864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2019年10月9日 22時
