▽ ページ14
*
祐希『 そっか…マサさんとAさん…そんなことあったんだ 』
どうぞ、と自販機で買ってくれたお茶を受け取る
『 ありがとう 』
祐希『 いいえ。その例の女の人とマサさん…まだ関係続いてそうなの? 』
『 わかんない 』
祐希『 同じ部屋だからよく話すけど、そんな話は聞いたことないもんな〜 』
『 私 馬鹿だよね。憧れのユニフォーム貰って、すごく嬉しくてしょうがなくて 誰に見せる?って…マサしか頭に浮かばなくて…走ってここまで来ちゃって、結局会えず…走り損だよ。明日から世界デビューする人が前日から体力削ってんの 』
はははっと笑ってみせるけど
油断したらまた涙が出そうで 強ばる顔が辛い
祐希『 そんなことないよ。寧ろ俺が見れてラッキー…て違うか 』
『 ごめんね石川くん。その…告白…してくれたのに… こんなんで… 』
祐希『 大丈夫。でも、諦めません。』
『 え? 』
祐希『 俺がAさんのこと振り向かせてみせます 』
『 ふふっ ありがとう 』
祐希『 なんだ ちゃんと笑えるじゃん 』
『 あ…ほんと?笑えてた? 』
祐希『 Aさんのことは諦めないけど、マサさんにちゃんと気持ち伝えた方がいいよ。無理矢理 自分の気持ちに蓋してたら、Aさんが壊れちゃうよ 』
『 う… 』
祐希『 こんなに良い笑顔してるんだからさ。閉じ込めちゃだめだって 』
『 ん… 』( 照 )
祐希『 明日から試合中も笑っていてね。苦しい状況だって笑顔でいて 』
『 わかった… 』
結局マサには会えず 私は宿舎へ戻った
----------
祐希『 …いるんでしょ?マサさん 』
将洋 『 ……ごめん 』
祐希『 いいの?これで 』
将洋『 怖いんだよ。またAを傷つけるんじゃないかって、また…泣かせるんじゃないかって 』
祐希『 もう泣かせてるよ 』
将洋『 ……頼む…アイツのこと 』
祐希『 これが最後の忠告だよ 』( 将の胸ぐらを掴む )
将洋『 …?! 』
祐希『 そんな弱いマサさんは嫌いだ。同じことうだうだ言い続けるなら、本当に俺がAさんをもらうよ。彼女の心は決まってても…絶対振り向かせる…それが嫌ならプレーする時みたいにもっと強気でいろよ!あの日のことも、マサさんの気持ちも、全部全部伝えろよ! 』
将洋『 ………っ……… 』
祐希『 大丈夫、まだチャンスはあるよ。諦めるとかマサさんらしくないよ 』
将洋『 ……あぁ 』
*
602人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻里(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年3月26日 7時) (レス) id: 5c1238f571 (このIDを非表示/違反報告)
にゃそ(プロフ) - 続きが気になりすぎて寝れない笑 (2020年3月16日 22時) (レス) id: 41387fbcb5 (このIDを非表示/違反報告)
M-Y8-14(プロフ) - 大好きです。 (2020年2月18日 0時) (レス) id: 391d538e10 (このIDを非表示/違反報告)
setter love - 続きが気になりすぎてそわそわです! 主人公をめぐって 石川祐希VS柳田将洋 更新待ってます! (2019年12月30日 3時) (レス) id: e4f6a637a1 (このIDを非表示/違反報告)
あー - とても面白くて続きが気になります! (2019年12月29日 14時) (レス) id: 77e363249c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はるき | 作成日時:2019年12月6日 15時