#263 ページ23
…
大「あー楽しかった〜」
動物園から出たらもうかなり空は暗くなっていて、
正「最後に1ヶ所行きたいんですけど、しんどくないですか？」
と、心配されながら山道を歩くこと45分。
時刻は8時28分。
正「あ、目、瞑って下さい」
両手を持たれて、ゆっくりと誘導される。
春の夜風が、頬をかすめ、桜の匂いが肺を埋める。
正「目、開けていいですよ」
空は星が瞬き、それを写したかのように街も輝いていた。
大「綺麗…」
正「良かった…」
俺はその夜景を、冬の日の観覧車から見た夜景と重ねていた。
あの時、「また一緒に行こう」と約束したこと、
お揃いの指輪をした事、その指輪は最近、ヤスの小指でしか光ってないことを
今しっかりと思い出す。
正「大倉くん。」
俺の右隣に立つ良規から緊張が伝わる。
昨日、「一緒に出かけよう」と誘った時と同じ様でまた違った緊張感。
正「僕、やっぱり大倉くんが好きです。
前に告白してから１ヶ月、好きって気持ちが、どんどん大きくなって
大倉くんは、彼女がおるから、俺なんかあかんって、
分かってんのに…どうしようもなく、好きなんです」
大「うん…………ありがとう
でも、ごめん。俺には、どうしても手放されへん大切な人がおんねん。
やから…」
涙ぐみながらも微笑んだ良規。
正「ですよね、、すいません…
この１ヶ月、夢見心地で、すごい楽しかったです。
ありがとうございました。」
笑顔に1粒の涙が伝う。
大「何言ってんの。これからも、これまで以上に楽しむねん。俺も、お前も一緒に。」
俺はその涙を拭えない。
でも、良規との日々は楽しかった。
だから、後輩として、人として
仲良くしていきたいと、思った。
正「ずるいですって…っ」
夜景に向かって、涙を流す良規の肩をそっと抱いた。
俺と良規に深い友情が芽生えた瞬間だった。
…
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裕香(プロフ) - みきさん» いつもコメントありがとうございます！最近更新遅くなってしまって申し訳ないです！続きもお楽しみに！！ (2020年10月22日 17時) (
レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 2人になんてことを…怒りがこみ上げてきます…早く助けが来ますように。。 (2020年10月22日 15時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 西畑くんがやすくんに接触してくるとは…ハラハラな展開になりそうな、、 (2020年10月12日 1時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
裕香(プロフ) - みきさん» いつも読んでいただきありがとうございます！新作少しづつですが更新しておりますので良かったら見てみてくださいね〜！ (2020年10月5日 23時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます。正門くん、ついに告白を！！大倉くんの返事にホッとしました〜！新作の短編、もしも気が向いて、更に考え直しも出来たら読ませて頂きたいです〜！！大倉くんのコロナ心配ですね…後遺症も無く無事に完治しますように。。 (2020年9月28日 1時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年9月3日 11時
