#253 ページ13
…
別室に移動してすぐ、
いつもは周りの顔色を伺いながら行動する晶哉が、
1点、ただ俺だけを見つめている。
珍しく、パーマがかかってデコの出るスタイリング。
似合う、というか年相応の幼さが垣間見える顔立ちだと改めて思った。
その目には、不安と期待と、そして悲しさがあった。
外で雷の音が響き出す。
佐「…3日、3日間。僕はこの学園の敷地内にいないです。
それは、章大くんも一緒です。」
晶哉は、突然呟くように、でも確かに俺の耳に届くように語り出す。
佐「…章大くんが、大倉先輩を信じるなら、
僕も信じます。
でも、、
僕は章大くんが好きです。
いつでも、迎えに行くつもりです。
あなたより大切にできます。
そのこと、絶対に忘れないでください。
僕は、大倉先輩に負けないです、絶対。」
知ってた。
晶哉の気持ちじゃなくて、
去年のヤスを知ってる2年、3年だけでなく
新しく入ってきた1年生の中にも
ヤスに好意を抱いてる生徒が多数いることを。
あわよくば…となにか企んでいる奴らも中にはいる。
行動に移す勇気のないものが居ることも。
本気で対策を練って、ヤスが逃げられへんように退路を塞ごうとするような奴がいることも。
知っている。
でも、見て見ぬふりをしていた。
ヤスには俺だけ、俺しかおらんって
優越感に浸って、満足してたんやって、
晶哉に呼び出されて気づいた。
大「俺ぇ、あかんなぁ……」
佐「……失礼します。」
晶哉は頭を下げるやいなや直ぐに部屋を飛び出して帰っていった。
俺は一人、冷たい床に座り込んだ。
…
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裕香(プロフ) - みきさん» いつもコメントありがとうございます！最近更新遅くなってしまって申し訳ないです！続きもお楽しみに！！ (2020年10月22日 17時) (
レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 2人になんてことを…怒りがこみ上げてきます…早く助けが来ますように。。 (2020年10月22日 15時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 西畑くんがやすくんに接触してくるとは…ハラハラな展開になりそうな、、 (2020年10月12日 1時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
裕香(プロフ) - みきさん» いつも読んでいただきありがとうございます！新作少しづつですが更新しておりますので良かったら見てみてくださいね〜！ (2020年10月5日 23時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます。正門くん、ついに告白を！！大倉くんの返事にホッとしました〜！新作の短編、もしも気が向いて、更に考え直しも出来たら読ませて頂きたいです〜！！大倉くんのコロナ心配ですね…後遺症も無く無事に完治しますように。。 (2020年9月28日 1時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年9月3日 11時
