教えてぇや【青】∞ (ページ7)

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安「付き合えたら、楽やのにな」

『付き合えるような立場なら、出会ってもないよ』

区切りのいいところまで勉強して、

休憩中に向かい合って話してみる。

『もし、付き合うってなるなら、まず聞いときたい』

安「うん、なに？」

『……章大さんの、お仕事とか？』

安「お仕事か……そっか、言うてなかったね」

お財布の中から、名刺を1枚取りだしそれを私に見せる。

安「精神科医、やってます。

って言っても自営してる横山くんの休み時間の間だけの簡単な仕事やけどね？」

まさかの医者。

会社でパソコンを扱ってるとかそういう感じなんだと思ってた。

なんか、リーマン的なさ、事務業とかやってそうなのに。

安「……一応リーマンやで？事務作業もするで？」

『ぅえ、今声に出てました？』

安「しっかり出てました～」

『ん？てことは、収入しっかりじゃん』

安「うん」

『なんで副業？』

お医者さん、しかも精神科なんて現代では引く手数多だろう……

収入だって安定してそうだし、

副業しなくったって充分暮らしていけそうだけど……？

安「……40歳になったら仕事とかぜーんぶやめて家のお仕事したいんよ」

『家事とか？』

安「うん」

お料理したりとか、お洗濯とか。

安「その日々の中で、隣にAがおったらすっごい贅沢やなぁって、思うねん」

章大さんの、その告白は、

むしろプロポーズにも聞こえるものだった。

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