教えてぇや【青】∞ (ページ3)

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安田先生の勉強はいつもわかりやすくて楽しい。

勉強やってもあんまり長い間できない私に合わせて、

90分やったらちょっと休憩って言って雑談の時間を設けたり、

喋んのもしんどい時は「起こしたるから寝とき～」って言ってくれたり。

とにかく気遣いが出来すぎる素晴らしく教師向きでは無い男なのだ。

『ふぁぁ、疲れたぁ』

安「ん、お疲れ様ぁ」

よいしょって今度は鞄からパソコン出して、明日の分って問題文を作ってくれてる。

『安田先生』

安「今は先生やなくてええよ？休憩中やし」

安田先生、こと章大さんは休み時間や、勉強中以外で“先生”と呼ばれることを嫌う。

『章大さんはさ、なんでカテキョやろうって思ったの？』

安「んー、なんでかな…友達が家庭教師の派遣側？会社側？やっててやってめぇへんって誘われてん」

元々、幼稚園か小学校の先生になるつもりだったらしく、

人に何かを教えるのが好きだったらしい。

『ふーん、家庭教師って楽しい？』

安「うん、そうやね。こうやって出会いとかもあるし」

突然向けられる輝きを放つ笑顔にやられる。

『でもやっぱり章大さんはアイドルとかの方が向いてる気がする』

安「こんなオッサンがアイドルやっても売れへんやん」

鏡みてから言ってくれ、あなたは家庭教師なんてやってる場合じゃない。

安「うん、Aのアイドルにはなりたいかな」

『ファンサだらけになりそう』

安「よぉわかってるやん。

よし、じゃあ続きしよかあ」

安田先生は切り替えが得意みたいです。

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