教えてぇや【青】∞ (ページ2)

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安田せんせーが私のカテキョになって早くも3ヶ月が過ぎた。

3年生になって初のテストが明日から始まる。

『ね、せんせ、ここわかんない。』

ローテーブルを囲んで2人だけで勉強する。

少女漫画とかならここから恋とかはじまるんだろうな……まぁ、現実そんなに甘くないけどさ。

長いまつ毛が伏せられて、

整った唇が問題文を読み上げる。

そして、かっこいい顔にしては優しく柔らかい声が

安「うん、ここは先週やったこの公式使ったら簡単やで？」

と言った。

『あぁ、そっか。』

学校の先生とか、家庭教師とかと

恋するなんてありえない。

相手の事考えると可愛そうで仕方がない。

女子高生である以上、【先生】と呼ばれる人に好意を寄せることは犯罪に等しく、

全く持ってフェアじゃない。

いくら女子高生が加害者だとしても、

最後に失職やバッシングを受けるのは教師側だ。

だから、恋なんて絶対しないし、するわけないって

思ってたのに……

安「……うん、正解。

これ出来たらこっちのも簡単ちゃうかな？」

カバンから取り出した用紙の束。

安「明日のテストこれやっとけば大丈夫そうやし

他教科もちょっとやっとき？」

ひとつは今やっている数学の問題集。

あとは明日のテストにある英語と物理だ。

覚えることが多いけど、

安「……今回の物理ラッキーやん！

だって、この数学の式使える！」

なんてキラキラした目で先週力説した先生はわざわざ分かりやすく、私が覚えられるように問題集を作ってきてくれたらしい。

『安田せんせかっこいいわぁ』

安「えー？ほんま？ありがとぉ」

照れたのか、私の頭をよしよし撫でる。

ぐしゃぐしゃになるぅって怒りながらも

問題集作ってくれるせんせにありがとうの気持ちを込めてそれらを解いていく。

うん、先生。本当にわかりやすい。

安「覚えられそうやろ？」

『うん、すっごいわ』

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