僕のｵﾖﾒさん (ページ7)

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④

丸「A、今から外出れる？」

午後の撮影が始まる少し前、

Aのスマホに連絡すれば直ぐに可愛い声が聞こえてくる。

“ん？今から？全然大丈夫だけど、どうしたの？”

丸「ううん、ちょっと来て欲しくて、、、

今からそっちに和中って男の人行くから、その人の車乗って来て欲しいんよ」

“和中さん？”

丸「そう、分かった？」

“わかった、その人来るまで家で待ってればいい？”

丸「おん、お願いね」

通話終了を確認してから和中さんにAを迎えに行ってもらうように伝える。

安「彼女さん来れそう？」

僕の肩に顎乗せながらヤスが声をかけてくれる。

丸「うん、来てくれるみたい。」

安「……大丈夫やろ？」

丸「うん……」

安「…そんな暗い顔してたら彼女さん心配するんちゃう？」

丸「せやんね……」

机の上に置かれたタブレットをもう一度確認する。

何度見ても、これはAや。

あー、撮影ちゃんと集中できるかな？

タブレットには、匿名で送られてきた

ーあなたの彼女、ほんとに彼女ですか？ー

の文字。

当たり前や、Aが僕の彼女じゃないわけが無い。

信じてるし、不安になる意味もわからへん。

でも、

その画面に映る男女、

この女の子はAに間違いない。

信じたくないけど。

Aより身長の高い男と、腕を組んで楽しそうに歩いてる姿。

なぁ、ホンマに僕の彼女やんな？

…