第4話 ページ4
ふーっ、と息を吐き出す。
これでいいのだ。
少しのイラつきを抑えて自分に言い聞かせる。
(姉は保育士という夢を叶え就職先も決まってる。
私はまだ運のいい事に受験日を迎えていないから進路の変更が効く…。)
そう、これでいいのだ。
そう思っていると姉がすかさず言う。
「Aを連れてかないでください!!お願いします!私がやります…、やりますから!」
『何いってんだよ〜!姉さんは就職先見つけて夢も叶えられそうなんだよ?それに私は体力と力があるしなによりも天才だからね!』
精一杯の見栄をはる。
「では、妹さん、…いえAさんよろしくお願いしますね。」
互いに握手を交わす。
「では、早速で申し訳ないのですがすぐさまお父様が重症になった本丸に連れていきます。」
後ろについて来てください、と声をかけられ大人しくついていく。
ふと振り返ると目に映るは二人の悲しそうな顔。
きっと母は政府がどれぐらい黒いか知ってるから止められないんだろう。
悔しそうに唇をかみ血を流し涙を溜めている。
姉は座り込んでごめん、ごめんとぼそぼそ泣きながら話している。
『少し時間をもらえますか?』
政府の人にそう声をかけると、どうぞ、とにこやかに返される。
『別に一生別れるわけじゃないしなんとかなるから!そんな悲しいお別れの仕方はやだなぁ〜。
パパの代わりだし電話とかLIMEも出来るからさ、』
二人の元へ行き心配をあまり掛けないよう、不安を感じさせないようにお調子よく話す。
『明日の朝に電話するからー!じゃあまた明日ね!おやすみ!』
そう言い残すと私は政府の人の後ろを走って着いて行った。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです!清光君可愛いですね(* ̄∇ ̄*) (2018年11月17日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
犬将軍(プロフ) - 面白いって言われると励みになります!初作品なので不安ばっかでしたが皆さんにそう言って頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2017年12月12日 7時) (レス) id: 9f4a7e2e11 (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いです!これから、続きが楽しみです!更新、頑張ってください! (2017年12月11日 16時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
鶴じい - お・も・し・ろ・い!! (2017年12月11日 14時) (レス) id: a5977de54d (このIDを非表示/違反報告)
犬将軍(プロフ) - ありがとございます!そう言っていただけると嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2017年12月10日 18時) (レス) id: 9f4a7e2e11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:犬将軍 | 作成日時:2017年12月8日 2時